BLUE

だんだん暗闇に溶けてた
モモちゃんの姿もはっきりと…


「ワンワンッ」


―!!

びっ…くりした


「…アオ!!」


モモちゃんが顔を向けてたのは
段ボールの中の子犬


「…久しぶりだね」


そう言ってあたしは
モモちゃんの隣にしゃがんだ



優しい沈黙

言葉は何もなくても
2人を包む空気は穏やかだった

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