BLUE

屋上の扉を開けると
そこには青い目の男の子


そよ風にさらさら
髪をなびかせて

手すりに腕を回して
あたしをじっと見つめていた



モモちゃん…



「…久しぶり」

モモちゃんが口を開いた


「うん」

何て言っていいのか
分からない


モモちゃんが
モモちゃんの目が
いつもより強くて怖くて


何も言えない

< 56 / 132 >

この作品をシェア

pagetop