BLUE
「何か…飲む?」
サクは黙って
後ろをを向いたままの
モモちゃんをにらんでる
「…中学のときもそうだった
あたしの親友はモモに
傷つけられて学校に
来れなくなったんだよ!」
サクは泣いてた
「…アオにはそんな思い
させたくない!!」
「サク…ありがと
あたしサクのおかげで
強くなれそう」
「アオ…?」
「あたし傷ついてもいい
モモちゃんのそばにいたい
強くなるから」
自然と口から飛び出た
その言葉は
不思議な力を持っていて
確かな重みがあった