BLUE
沈黙が続いた
あたしは自分の言うこと
全部言ったから
次の言葉を待っていた
「サクちゃんの言う通りだよ」
モモちゃんが初めて口を開いた
「アオは俺と関わらない方がいい」
後ろを向いたままそう言うと
モモちゃんは座ってたカウンターに
お金を置いてお店を
出ようとした
「あたし」
「モモちゃんを信じるよ」
思わず出た言葉
―モモちゃんを信じる
あたしは心の中で何度も
そう繰り返して意味を
しっかりと確かめてた