Boys be Ambitious!
克博は女子たちに手を振り、その場を逃げる様に去った。


キーンコーンカーンコーン……


生徒たちが溜まってる廊下の中にお馴染みのチャイムが鳴り響く。
ざわざわと教室に戻り、それに合わせて克博もそそくさと入った。

しばらくして担任が来て、朝のHRが始まった。

「えー…まだお前らは3年になったばかりやけど、今から進路に向けて調査を行いたいと思う」

担任がそう言うと生徒たちは「えー!!!」「最悪やしぃ~」などと批判を訴えた。
担任はそれを無視して希望調査のプリントを配り始めた。

克博は進路のことなんか全くといって考えてなかったし、大学なんて行こうとも思ってなかった。

だから克博はこういう勉強に関しての時間が大嫌いだった。

希望調査には第1希望~第3希望までの記入があり、国立と私立、それぞれを記入しなければならなかった。
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