Boys be Ambitious!
*
制服に着替え、朝食を軽く済まして時計が7時半を回ると同時に龍深は足早に家を出た。
すると外には交野繭が体操座りで待っていた。
「あっ…たっちゃん…おっ…おはよ…!」
繭は龍深がいきなり出てきたので少しビックリしながら声を掛けた。
「…よ」
龍深はぶっきらぼうに返事を返した。
二人は小さい頃からずっと一緒で、いわゆる幼なじみ。
人と関わるのが苦手で、気が弱くていつも虐められている繭と、無口でいつも怖い顔をしていて毎日喧嘩が耐えない不良の龍深は端から見ると何とも似合わないコンビだった。――
――龍深は携帯を手に取り、何かを確認すると険しい顔をして携帯をしまった。
すると、繭は龍深の異変に気付いたのか、恐る恐る声を掛けた。
「今日のたっちゃん…何か変やね…? 何かあったと…?」
龍深は少し息を漏らすと、
「…ん…今日は……」
そこで龍深の言葉が途切れた。
繭は何かを悟ったのか、少しうつ向いて
「あ…たっちゃん、僕も一緒に行って良いかいな……?」
繭は自分でまずいと思ったのか、慌てて早口で喋った。
制服に着替え、朝食を軽く済まして時計が7時半を回ると同時に龍深は足早に家を出た。
すると外には交野繭が体操座りで待っていた。
「あっ…たっちゃん…おっ…おはよ…!」
繭は龍深がいきなり出てきたので少しビックリしながら声を掛けた。
「…よ」
龍深はぶっきらぼうに返事を返した。
二人は小さい頃からずっと一緒で、いわゆる幼なじみ。
人と関わるのが苦手で、気が弱くていつも虐められている繭と、無口でいつも怖い顔をしていて毎日喧嘩が耐えない不良の龍深は端から見ると何とも似合わないコンビだった。――
――龍深は携帯を手に取り、何かを確認すると険しい顔をして携帯をしまった。
すると、繭は龍深の異変に気付いたのか、恐る恐る声を掛けた。
「今日のたっちゃん…何か変やね…? 何かあったと…?」
龍深は少し息を漏らすと、
「…ん…今日は……」
そこで龍深の言葉が途切れた。
繭は何かを悟ったのか、少しうつ向いて
「あ…たっちゃん、僕も一緒に行って良いかいな……?」
繭は自分でまずいと思ったのか、慌てて早口で喋った。