モノクローム〜伝えられなかった想いたち〜
ボ―ッとしていた私は、暗い路地裏にやって来てしまった。

「早くよこせ!」
という声が聞こえて、私は体がビクッとして、その場に止まる。

その時、一瞬後ろから光が差しこんで、暗かった路地裏が照らされた。

私の目に映ったのは、柄の悪そうな集団。
私と同じ年ぐらいの男の子や女の子。

何だか私は怖くなって、走って逃げようとした。
でも、震えて足が動かない。

「ふっ」
不意に声が漏れた。

「誰かそこにいるのか?!」という男の声が聞こえた。
ヤバイ。
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