ツンデレ彼女を監禁して
落ち着かない

自分の部屋なのに、落ち着かない


うわー、と頭を抱える


消え去れっ、邪な心よ


我慢すればいいんだと、俺が己と闘うこと――小一時間



「上がったわよ。……なに、倒れてんのよ」


「おまえ……。風呂長すぎっ」


せいぜい15分程度の戦いかと思えば、死闘だったよこれは


戦争から帰還した兵士(ソルジャー)みたいな気分になった


これはマジで風呂入って癒やそうと、立ち上がったのだが


「……っっ」


戦争から帰還したのに、ミサイルで撃たれた気分になった


ミサイルの名を、彼女


風呂場から上がってきた彼女は、リーサルウェポンだった


魅力的
にして、魅了された俺


濡れた髪とか、ほんのり赤みがかった顔とか、まさかこんなにも色っぽく感じるなんて


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