ツンデレ彼女を監禁して
何よりも、彼女が着ているもの


ぶ、ぶかぶかだった


当たり前といえばそうだけど、図ったかのようなサイズ


袖から見えるのは、彼女の細い指先だけ

足元も裾を少し引き摺るような

そのくせ、うなじと鎖骨が丸見えで


うっそ、俺のジャージにこんな仕掛けが施されていたとは


持ち主でさえ知らないことを今垣間見た


「なに、じろじろ見てんのよ」


流石に見すぎたか、彼女の眉間に皺が寄る


それに、すまんと取り繕った


「い、いや。俺の服着たから余計に思ったんだけど……。可愛いな、おまえ」


アタックをされたくないので、素直に答える


まあ、邪なことを考えたことを隠しての事実だけど


聞いた彼女は、ばっ、と一歩下がった


なななななっ、みたいな感じでたじろいでいる模様


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