ツンデレ彼女を監禁して
普通、娘と付き合う彼氏に、父親はそれなりの嫌悪感を出すと思ったんだけど


『へえ、いかす名前だな』


正義という漢字の名前の俺に、この方は寛大に接してくれた


……おかげで、『ただよし』という俺の名前は呼ばれなくなったが


今日もまた俺をセイギという人

名前、忘れてんじゃね


そう思うも、言えず俺はペコペコとしていた


「いやっ、お邪魔するわけには。千鳥さんもすぐに来ると行ってたしっ」



「そうかい。朝っぱらから健気だねえ」


「い、い、いいえっ。千馬(せんば)さんこそ、朝からご苦労様です」


語尾に、であります。と敬礼ごと付けたくなる



仕事帰りなのか、どこか眠そうな千馬さん


職業が警察ともなれば、朝帰りもざらじゃないのか


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