ツンデレ彼女を監禁して
「難しいな、今がそれなら。さっきも言った通りに、彼女は恥ずかしいんだろう。……まあ、本気で『嫌がっている』ってことも……。
あー、すまん。だから、落ち込むな。自信持て。お前と彼女にはまだ『付き合っている』という絆があるだろう?
恋人らしいこと、一つや二つはしている筈だ」
ぽんぽんと俺の肩を叩きながら、慰めてくれる先輩
恋人らしいこと言われ、あることが思いよぎった
ついこの前、付き合って一ヶ月の日
「彼女、手作りのクッキーくれたんですよ」
「そうか。なら良かったじゃないか。絆はきちんとある」
「そ、そうですかね。いや、そうですよね!
いくら、『あげる友人が休みだったから』っていう残り物でも、貰えたからには、絆はありますよね!」