ツンデレ彼女を監禁して
言われた千馬さんは、まあな、と肩をすくめた


「デカいの山、背負(しょ)っててな」


言い方がカッコ良すぎる人

おじさんというよりは、おやっさん

警察というよりは、親分


くわぁぁ、今日も渋いなと俺は余計に緊張した


「千鳥、どうだい?」


「は、はいっ?」


「いや、上手くいってんのかなと思ってな。

仲良くしてやってくれよ。千鳥も喜ぶだろうから」


その一言には、やはり拍子抜けしまう


何か……お前に娘は渡さんっ、というちゃぶ台返しみたいなのを想像していた俺にとっては、千馬さんの言葉はありがたくも、張り合いがない


「何だ、セイギ君。鳩が豆鉄砲みたいな顔して」



「い、いえ。何でも……」


「隠すことはねえな。職業上、何考えてるかは分かるから。

私に関してのことだろう?何、思った」


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