ツンデレ彼女を監禁して
うっ、と事情聴取を連想した


確かに、この人に嘘は通用しないし

物言えぬ威圧感で、犯人も自白をするだろう


話した
ちゃぶ台返しを除く、さっき俺が思ったことを


聞くなり千馬さんは、軽く笑っていた


「面白いな、セイギ君は。確かに、雰囲気からして私はそんなタイプと思うだろうな。

――私はそんなことはせんよ。何せ、君は千鳥が『選んだ男』なんだからな」


へっ、と俺が言葉を出す前に千馬さんは話しを進めた


「恋路の邪魔はしないよ。めでたいことだろ?私にしてみれば、娘を渡さんという奴の気が知れんな。

娘の選んだ男にケチつけるたぁ、如何(いかが)なものか。

男を信じねぇだなんて、その男を選んだ『娘』も信じねぇっていう意味だからな」


< 51 / 94 >

この作品をシェア

pagetop