ツンデレ彼女を監禁して
目頭が熱くなった時


カッコ良すぎる千馬さんは、眩しく見えた


選んだ男を信じないとは、それを選んだ娘も信じないということ


格言だよ、これ


しかもか、和製ジョージが喋るから説得力抜群


この人の渋さに浸っていれば


「あら、お帰り」


家から、大きな荷物を抱えた彼女が出て来た


父親を見るなりに適切な挨拶

それに千馬さんは、おうと一つ返事をしていた


「じゃ、千鳥のこと宜しく頼んだぞ」


小声で俺にそんなことを言い、『二人の邪魔』はしねぇよ。みたいな顔で千馬さんは家に入っていった


「……なに目頭押さえてんの、あんた」


「言うな。あまりのカッコ良さに感激してんだからよ」



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