ツンデレ彼女を監禁して
言いながら恥ずかしくなり、もう彼女を見れなくなる


ぶっきらぼうみたく、適当な方向を見た


「……ありがとう」


「な、何がだよ」


「さあ、何でしょうね」


そう意地悪げな声が聞こえたと思えば、背中に圧迫感を感じた


さながら、背もたれ代わり


背中に背中を合わせる彼女は、一体何を考えているのか


振り向こうにも、バランス崩して彼女を転倒させそうなのでそのままでいた


「あんたは、その……。留学、しないでよ……」


「――は?行けるわけねぇだろ。だって、俺馬鹿だし」


「ほんとっ、馬鹿だわ。あんたは」



背中合わせの会話がそれだった


下らないような、でもどことなく嬉しいような


まあ、彼女がいるからそれでいっか


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