ツンデレ彼女を監禁して
風邪薬
高けぇ、とか思って買わなかったのがいけなかった


にしても、気分が悪い


風邪なんて久々に引いたし、駄目だ、やっぱり気分悪い


ループする気分の悪さ


もうそれしか受け付けない体

喉がヒリヒリ痛むのも追加された


「しばらくは、じっとしてるのよ」


言われなくてもという言葉だ

しかして、その後


「お、おい。どこ行くんだよ」


彼女が俺から離れて、玄関に向かっていた


帰るのか、俺がこんななのに


絶望すら味わいそうになるも


「うっさい。大人しく寝ててよ。……薬、買ってくるから」


そう優しい言葉を聞いた


「おまえ……」


「な、何よっ。言っておくけどね。私はそんなに薄情じゃないんだから。

あー、もうっ。何も言わずに寝てなさいよ。ばかっ」


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