ツンデレ彼女を監禁して
まあ結果が良ければ、当人にとっては最善だ


良かったな

と、奴の思い出話にこの一言を添えておく


「飯も飯で、彼女の手料理美味くって。愛情ですよ、あれは!」


「良かったな」


「ついでに、彼女のお父さんにも公認の仲になるわで。俺の目標人は、あのお義父さんですっ!」



「良かったな」


「新婚生活ですよ、マジであれは!うわっ、もう籍とか入れちゃいますよこれ!」


「良かったな……。飯、食べてもいいか?」


そう、奴ののろけ話に飽きてきた今日この頃


そろそろ昼飯に頼んだカレーが冷めると思い断りの台詞を入れた訳だが


「どうした……?」


いきなり喋る機械みたいな奴が、押し黙った


不信がる

観察していれば


「正義、ちょっといい?」


背中ごしから、そんな声を聞いた


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