ツンデレ彼女を監禁して
奴に植え付けられた『彼女』の人物像が破綻する


恥ずかしそうに話すその姿


ちらちらと俺の方を見ているので


「――ああ、すまないな。席、外すから」


てっきり俺がいるから話しにくいのかと席を立つ


「あ、いえっ。大丈夫ですから。そのままで」


前に、そう言われてしまった


言われたからには、彼女の顔に泥を塗らないように先の行動を取り止めにした


のだが、何でそんなにちらちらと俺を見るんだろうか


変な顔でもしてるのかと、自分の顔の悪さを感じていれば


「ち、千鳥っ。その人は俺の先輩なんだ!」


自己紹介らしく、時任は俺を彼女に紹介した


聞いた彼女は、ぺこりと自分の名前を言う


ますます、おしとやかという印象がつくな


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