天国からの贈り物(実話)
『俺は初めから麗奈が彼を愛してる事くらい気付いてたよ…』


『えっ…』



あたしは正樹の言葉にびっくりして顔を上げた



『麗奈は俺といてもいつも外ばっかり見てた。顔は笑ってても心はいつも泣いていた…寝言でいつも彼の名前を呼んでいた…でも俺はそれでもいいって思った。いつか麗奈は俺を愛してくれる!そう信じてたさ!!!俺が忘れさせなきゃって努力したさ!!お前を愛してたし手放したくなかったから!!』



正樹の大きな目には沢山の涙が溢れていた




『あたし…これから正樹だけを愛すから…ごめんなさい』




『じゃあ〜いつまでも付けてるネックレス…今この場所で捨てろよ!お前に出来るのか!!!』




正樹をこんなになるまで苦しめたのは全部あたしのせいだ…




あたしが卓也を忘れる為だけに結婚したから…




麗奈はネックレスを外し目を閉じて力一杯外になげた



ピカッ


ゴロゴロ



雷と雨に打たれたながらネックレスが落ちた…



卓也…


ごめんね…


許してね…








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