ラブ☆ファミ&カミレンジャー
「えっと…スイカですか?」


 とりあえず、条野家に届いたという脅迫状を読ませてもらい、真っ先に出た感想がそれだった。


 なんていうか…この脅迫状だけで、犯人のめぼしがついてしまう自分が悲しい…。


「ああ…こんな暗号文めいた脅迫状じゃ、オレ達の大切な大切な可愛くて素敵で無敵な珠々ちゃんが、どこにいるのか、さっぱりだ…(-_-#)」


 う〜ん…和音さん、申し訳ないのだが『可愛い愛娘』ぐらいに、言葉を短縮できないかな…。


 まぁ、気持ちが分かるだけに、強くいえないけど…。


「普通、いる場所なんて書かないと思いますの。それより、この文章では要求が分かりませんわ。」


 口にしたのは友梨ママさん。


 まったくの正論だ。


 だけど…。


「いや…まぁ、要求はないと思いますよ…。」


 なにせ、アイツのことだから…。


「君はこの暗号が解読できるのか?」


 青山の発言に真っ先に反応したのは和音パパさんだった。


 いきなり、目を見開いたと思うと、自分の胸ぐらをつかんで言い寄ってくる。


「いや、解読とかはできませんよ。むしろ、それを読んで分かることなんて、この書き手はスイカが大好きだということぐらいです。」


 っていうか、手を離してくれ…苦しい。苦しいよ~


「『スイカが好き』…そうか、そうことだな!!ブルー!!」


 ………どういうことだよ?レッド。

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