ラブ☆ファミ&カミレンジャー

「…とても、ユニークな方々の集まりですわね…。」


 残された友梨ママの発言。


 その笑顔は全身全霊で引きつっている。


 ……スイマセン…。


「っていうか、茂…。この文章…。」


 恵が見せてもらった脅迫状を手に口にする。


「あぁ…間違いなくあいつだろう?」


「え・・・?お二人は、本気で犯人のめぼしがついていたんですの?」


 驚いた様子の友梨ママの発言。


 それだけで、今まで彼女が自分たちをどのように見ていたか、よ〜〜く分かる。


 ………まぁ…否定はできないですがね…。


「あのねぇ、おねえちゃんとぉ、おじさん。しろかったの。とっても、しろかったよお!(^▽^)」


 礼音くん!ナイス!!


 それが、決定打。


「はい、決まり。」


「行きますか…。」


 犯人の決定的な証拠を得た、ブルーとブラックは、お互いの目を見てにやりと笑うと、同時に立ち上がる。


 さすがは、元恋人同士。


 いざというときの息はイヤというほど、ぴったりなのだ。


「え?礼音くん…白かったって…まさか犯人はトラ●プマン!!?」


 いや、友梨ママさん…それ違う…。


「私の今回の出番は~?」


 実くんと、友梨ママさんと、礼音くんをつれて出掛ける際、遠くで隊長が嘆く声が聞こえたが、とりあえず無視することにした。


 ただでさえ、今回九人もメインメンバーいるのに…隊長まで増えたら、使いこなせないよ…。


 と、どこからそんな声が聞こえたような気がしたが、おそらく気のせい…。

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