first・デート

「なぁ、静華。これちょうだい?」


鈴木があたしのお弁当の中の、から揚げを指差して言った。


「いいよ。」


「サンキュ。」


そしてあたしのお弁当の中からから揚げをさらった。


それを見ていた里咲はにやっと笑って言った。


「らぶらぶじゃん」


ーかぁっ


「真っ赤じゃん!二人とも。」


二人とも?ってことは…。あたしは、赤くなった顔を隠しながら前にいる鈴木の顔を見た。……赤い。
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