意地悪アイドル×意地っ張り少女
第一章
大嫌いな奴 ―陽菜―
「凄ぃ…。」
思わず声が小さくなる。
だって、それは遥かに想像を超える、本当に凄いものだったから…。
――ほんの1週間前…、私には希望も、やりたい事もなくて、詰まらない毎日を送ってた。
信用できる友達も居なくて、周りの顔色ばっかり窺ってた。
地味で、無力で、それが私だった。
だから、本当に凄い事だったんだ。
―――この世界は…。
「ぉ、おはようございますっ!!」
もう夕方だというのに、この世界では“おはようございます”と言う。
そう、この芸能界では…。
「おはよー、陽菜ちゃん。今日はレッスン厳しくいくよー」
「うぇ!?…が、頑張ります…」
――宇佐美 陽菜――
それが私の名前。
私が、どうしてココにいるかって?
…それは、アイツのせい。
思わず声が小さくなる。
だって、それは遥かに想像を超える、本当に凄いものだったから…。
――ほんの1週間前…、私には希望も、やりたい事もなくて、詰まらない毎日を送ってた。
信用できる友達も居なくて、周りの顔色ばっかり窺ってた。
地味で、無力で、それが私だった。
だから、本当に凄い事だったんだ。
―――この世界は…。
「ぉ、おはようございますっ!!」
もう夕方だというのに、この世界では“おはようございます”と言う。
そう、この芸能界では…。
「おはよー、陽菜ちゃん。今日はレッスン厳しくいくよー」
「うぇ!?…が、頑張ります…」
――宇佐美 陽菜――
それが私の名前。
私が、どうしてココにいるかって?
…それは、アイツのせい。