恋文~指輪が紡ぐ物語~
指輪は誰のもの?
* * *
授業が終わり、HRも終わったざわつく教室。
「図書室なんて行くことないって。絶対にわざと指輪持って行ったんだよ。確信犯だね」
生徒会の集まりに行く志穂に釘をさされた花乃は、しかし、図書室へ向かった。
淡いピンクの石が埋め込まれた指輪。
確かに感じた。
見た瞬間。
それは、直感にも近く。
胸の奥から聞こえてきた声。
ーー大切なモノだ
それは、理屈なんかじゃない。
だけど、それと同時に湧き上がる疑問。
それなら、なぜ忘れているんだろう。
考えても考えても答えはでなくて。
もやもやした気持ちがいっぱいになった時、図書室の前に着いていた。
ドクン、大きく鳴る心臓。
目をつぶり、ひとつ大きく息を吸って吐き出す。
図書室のドアに手をかける。
このドアの向こうに待っているのは、どんな真実なんだろうーー
授業が終わり、HRも終わったざわつく教室。
「図書室なんて行くことないって。絶対にわざと指輪持って行ったんだよ。確信犯だね」
生徒会の集まりに行く志穂に釘をさされた花乃は、しかし、図書室へ向かった。
淡いピンクの石が埋め込まれた指輪。
確かに感じた。
見た瞬間。
それは、直感にも近く。
胸の奥から聞こえてきた声。
ーー大切なモノだ
それは、理屈なんかじゃない。
だけど、それと同時に湧き上がる疑問。
それなら、なぜ忘れているんだろう。
考えても考えても答えはでなくて。
もやもやした気持ちがいっぱいになった時、図書室の前に着いていた。
ドクン、大きく鳴る心臓。
目をつぶり、ひとつ大きく息を吸って吐き出す。
図書室のドアに手をかける。
このドアの向こうに待っているのは、どんな真実なんだろうーー