【短編】彼のため[続編2追加]
「太地、それで.....」


私が話を切り出した。



「さく、俺の彼女になって。」


「へっ?」


状況が掴めなかった。


さっきの約束のこと?


「さくはいつ俺のモノになるわけ?」


意味がわからないよ。


どっから、そんな話に?


「太地、意味が....」


「さくは、俺が好きでしょ?」


バレバレだった?


てか、私が好きでも....


私は、恥ずかしくて下を向いた。


「さく、みんなは俺とさくはつき合ってるって、思ってるんだよ。」


「えっ?えぇー。」


私は、吃驚して顔を上げ太地を見た。


「さくって、周りに興味なさすぎだから....」


太地は、苦笑い。


「で、でも.....」
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