【短編】彼のため[続編2追加]
「そんなのさくが好きだからに決まってるだろ?」


しれっとさらっと言わないでよ。


嬉しいけど。



「私も太地好きだよ。けど.....」


「じゃあ、俺のもんだ。」

私の話の続きを聞かずに太地は、私を抱きしめた。


「太地」


「よし。約束を果たして貰おうか?」


ふいに太地が妖しい笑みになった。


「約束は、私が太地の彼女になるって事じゃないの?」


てっきり、そう思ってた。

「んな、わけないだろ?」

太地は、笑顔で私を押し倒した。


「な、なんで?」
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