出会う確率の方程式
「ち、ちょっと待ってよ」

慌てるあたしを無視して、

「高橋君をよろしくね」


それだけ言うと、メグは一方的に電話を切った。




「メグ!メグ!」

それから、あたしが電話をかけても、

メグがでることはなかった。




「えええ―!」

あたしは携帯をベッドにほり投げると、頭を抱えてうずくまった。
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