出会う確率の方程式
「別に、僕の勝手だろ?」

「ふざけるな!」

メグの手から放たれたサイコキネッシスは、ユウヤを吹き飛ばすはずだった。


「な!」

放った力は、真っ直ぐにメグに戻ってきた。

自分のサイコキネッシスを喰らって、メグは手摺を突き破り、渡り廊下からふっ飛んだ。

普通なら、落下するはずだが、

空中で何とか浮かんで、止まった。

「超能力反射鏡を…背中にまでつけてるのか」

驚くメグに、ユウヤは笑いかけると、

「僕が何の準備もせずに、ここに来たと思ってたのかい?」
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