出会う確率の方程式
「同意はしているよ。概ねはね」

ユウヤは頷いた後、

「だけどね」

ゆっくりとポケットから、右手だけを出すと、上に向かって突き上げ、

「もっといいことを、思い付いたのさ」

一気に振り下ろした。


それが合図になり、実習生達は銃を撃った。


「チッ」

メグは舌打ちすると、テレポートした。

メグが消えるとすぐに、実習生の1人が懐中時計に似た…レーダーを取り出した。

「追いますか?この時間には、ミュータントは2人しかいません。簡単に捕捉できるかと」

女の実習生の言葉に、ユウヤは首を横に振った。

「いいよ。やめておこう」

「しかし、あの女がやろうとしていることは、我々の計画を……!」

渡り廊下から飛び降りたユウヤは、女の目の前に着地すると、笑いかけた。
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