出会う確率の方程式
その様子を遥か、上空から伺うメグ。


「睦美…ごめんね」

メグは、学校で見える親友の顔になった。

だけど、彼女はこれから起こることには手を出すことも、

誰かに邪魔をさせる気にも、ならなかった。

メグは口をつむんでから、周囲に気を配った。


必ず来るはずだから。

「勇気…」

メグは、勇気を死んでも止めるつもりだった。

「もうすぐ…歴史が変わる」

両手を握り締め、

「いや!変えてみせる」

全身に力を込めた。
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