出会う確率の方程式
横からの日射しの眩しさに、目を開けた時、

あたしの目の前だけが暗かった。


あたし達の前に、誰かが立っていた。

その人の影が、あたしの顔を上げた瞬間、

あたしの視界を暗くした。

「!?」

やがて、慣れてくる目と目覚めていく頭が、

目の前に立つ人物を認識させた。



「メグ?」


あたしと勇気の前に立っていたのは、

メグだった。
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