出会う確率の方程式
「おはよう」

メグはあたしを見下ろしながら、呟くように言った。

「おはよう」

逆光の為、はっきりとメグの顔は見えなかった。

だけど、メグの視線があたしより、

隣で眠る勇気に向けられているのが、わかった。


「あっ!あのね〜」

はっとして、何とか言い訳をしょうとするけど、

どう説明していいのかわからない。

軽くパニックるあたしを無視するように、

メグは顔をあたし達からそらすと、歩き出した。
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