出会う確率の方程式
「あなたに、ききたいことがあります」

あたしはぎゅっと胸を握りしめ、一度唇をきゅっと引き締めた後、

「高橋くんが言った…運命って、何です。あなたが、ミュータントという超能力者だということは、わかりました。だけど!」

あたしは声を荒げた。

「あなたはどうして、あたしを助けてくれるんですか?あなたは、一体…どこから来たのですか?」

あたしの質問に、勇気は目を瞑り…少しだけ考え込んだ後、

おもむろに口を開いた。

「俺は…」

一度言葉を切った後、

「未来から来た。君の運命を変える為に」
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