出会う確率の方程式
「フン!」

橋のそばにいたメグは、勇気に抱かれて、橋の下から飛び出すあたしを見ていた。

「運命を変える方法が、もう一つあるわ」

メグは学校に向かって、歩き出した。

クラクションを鳴らし、騒然となっている橋の上を、悠然と歩いていく。

前方を睨み、メグは決意した。

「あたしが、イブになればいいのよ。ミュータントのイブに」

メグは口元を緩め、

「その為には…」

メグは橋を渡り切ると、振り返り…土手の下を見た。

「睦美。あなたが、邪魔よ」
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