出会う確率の方程式
あたしの言葉に、メグは半分呆れながら、

「邪魔くさくても、みんないろいろやってるの!昔からだもんね…この髪型。まあ綺麗なストレートは、羨ましくはあるけど…。流行りを追わないっていうか…おしゃれしないというか…」

「お、おしゃれは、あたしもしたいよ!でも、今の流行りは好きじゃない」

「好きじゃなくて、いいのよ!かわいく、かわいく!それが、女子高生ってもんよ」

「そんなの…」

何を言っていいのかわからないけど、あたしはメグに言い返そうとした。

ガタン。

電車が激しく揺れて、駅へと滑り込んだ。

体も少し揺れて、会話を止めてしまう。

「長原駅…長原駅」

車内に無機質や車掌の声が、響き渡る。

よいしょっと、メグが助走をつけて立ち上がる。

「まあいいわ。あたし、そんな睦美のこと嫌いじゃないし。むしろ、結構好き方だし」

「…」

あたしは何も言えなくなった。
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