出会う確率の方程式
「すいませんねえ」


体育館裏に、飛び込んできた五つの影。

「あなたが、イブになられては困るんですよ。僕的にはね」

銃を構える四人の間から、前に出たでのは、ユウヤだった。


「時祭!」

撃たれた傷口を押さえながら、苦々しくメグはユウヤを睨んだ。


「あなたの役目は、終わりましたよ。アダムとイブを深く結びつけるという…役目はね」

ユウヤも、銃を構えた。

白銀の銃身に、豪華な装飾を施された銃。

「終わりです」

ユウヤはにやりと笑った。

「なめるな!」

メグは右手を突きだし、サイコキネッシスを放った。

静かな銃声が、体育館の裏でこだました。
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