出会う確率の方程式
「まったく!何なのよ!」

メグからメールを受信したあたしは、毒づきながらも、体育館裏に走っていた。

「学校に来てるんだったら、教室に来なさいって!」


メグには、言わなくちゃいけないことがある。

あたしは、好きな人がいる。

だから、高橋君とはどうすることもない。

だから、

ギクシャクした二人の関係をもとに戻したかった。

いつもの二人に。

この学校に来て、一番仲良くなったのは、メグだった。

メグだったら、学校を卒業しても、親友でいれる。



そう思っていた。



「メグ!」

あたしは、体育館裏に飛び込んだ。
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