出会う確率の方程式
「馬鹿な…。こうも簡単」

白い装飾銃を見つめながら、ユウヤは立ち上がった。

「おのれえ!」

三人も立ち上がると、再び銃口を向け…撃った。

しかし、銃弾は勇気の前で、塵と化す。

「そ、そんな…」

唖然とする三人と違い、ユウヤは拍手した。

「さすがは、アダム!さすがは、竹内勇気!ミュータントの中でも、最強と言われることはある」



「竹内…勇気」


竹内…あたしと同じ名字。

あたしは呆然と、勇気の力強い後ろ姿を見つめた。


「そうか〜。もう通用しないんだったら、仕方がないな」

ユウヤは銃を見つめながら、ため息をつくと、

銃口を三人に向けた。
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