出会う確率の方程式
(こりゃあ駄目だ)

女子生徒達ははしゃぎ、男子生徒は怒りを覚えている。

今日は休んだら、よかった。

なんか学校にいるのが馬鹿らしくなってきた。

その時!

「あんたらね。うるさいんだよ!」

激しい音を立てて、一番後ろの席に辿り着いたメグが立ち上がった。

「え、えっと…君は相沢くんだったかな?」

出席簿を見ながら、名前を確認する実習生。

「先生。出欠とらなくても、全員いますから、早く授業を続けて下さい」

「なによ!恵美!えらそうに、あたし達の先生に、何命令してんだよ」

一番最初に質問した生徒…豊川町子が、メグに食って掛かる。

この女…たち悪いんだよね。

ちょっと美人だからって、鼻にかけてて、いつも場を仕切りたがるんだ。

メグの怒りは、町子に向けられた。

「命令?誰もそんなふうに言ってません!あたしはただ、当然のことを言っただけです。学校に来てるんですもの。授業を受けることが、当然でしょ」
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