出会う確率の方程式
「あのさ…竹内さんって、英語得意だったよね?」
森山が、少し顔を近づけてきた。
「ええ…」
あたしは少したじろいだ。
森山は確か…陸上部に入っていて、結構速いって噂のスプリンター。
太田は手芸部で、おとなしくってかわいい子…守ってあげたいタイプって感じで、男子に人気があったはず。
どちらも、典型的な体育会系、文科系なのに…この正反対な2人が親友っていうことで、何かと話題に上がっている。
「まあ…比較的得意といえば、得意かな…」
あたしが返事すると、森山の目が輝いた。
「よかったら、教えてくれない?あたし達、英語ってまるっきり駄目なんだ」
森山は腕を組み、
「大体、英語を習っても、日本人って、全然しゃべれないじゃん!あたし達は、無駄な知識だけを与えられてるのよ!」
拳を握りしめ、図書館の真ん中で力説する森山を、ため息混じりで、太田がなだめながら、口を挟んだ。
「まるっきり駄目って、きょうちゃんだけじゃないの?あたしは別に…」
森山が、少し顔を近づけてきた。
「ええ…」
あたしは少したじろいだ。
森山は確か…陸上部に入っていて、結構速いって噂のスプリンター。
太田は手芸部で、おとなしくってかわいい子…守ってあげたいタイプって感じで、男子に人気があったはず。
どちらも、典型的な体育会系、文科系なのに…この正反対な2人が親友っていうことで、何かと話題に上がっている。
「まあ…比較的得意といえば、得意かな…」
あたしが返事すると、森山の目が輝いた。
「よかったら、教えてくれない?あたし達、英語ってまるっきり駄目なんだ」
森山は腕を組み、
「大体、英語を習っても、日本人って、全然しゃべれないじゃん!あたし達は、無駄な知識だけを与えられてるのよ!」
拳を握りしめ、図書館の真ん中で力説する森山を、ため息混じりで、太田がなだめながら、口を挟んだ。
「まるっきり駄目って、きょうちゃんだけじゃないの?あたしは別に…」