おさななじみ。

『私が桜子を嫌いなこと綺奈は知ってるよね?なのに、なんで…』

私は悲しみのあまり、感情的になってしまった。

『だって、私だって蘭奈みたいに目つけられたく無いもん。』


えっ。〈みたいに目つけられたく無い〉って、なに?
アタシの頭のなかが、混乱していた。まるで、大地震が起きたように。



『そっかぁ。でも綺奈、アタシといると、目つけられるんぢゃない!?』


『桜子様のファンクラブの私への宿題ってやつ!?まぁ、私は桜子様のファンクラブのゲームのバツゲームで蘭奈を裏切るってバツゲーム!!!まぁ、陽向の彼女だったって事もあって、狙いやすかったわよ蘭奈!!!私は、あんたなんかの親友なんかぢゃないし、一緒の空気をすってるのも嫌なくらいよ!?』



『え!?今、なんて?』


『だぁかぁらぁ!一緒に居たくないけど、しょうがなかったの。』


『ぢゃ、今までのは演技ってこと?』


『そうよ!だから、私に関わらないで!』


『なんで…たった1人の友達だったのに…』


『へりくつ言っても、現実は現実なんだから!ぢゃ、交代だから、後半、せいぜい楽しみなさいよ!』


と言われて、座っていると、中から、陽向が出てきた。

急に私を見て言った。

『もう、天国にいくか?お前が行くならオレも行くよ?行くか行かないかは、蘭奈しだいだ。』





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