愛のうた ~君に歌ったラブソング~
―連れて来られたのは…どこかのビルの屋上。

「涼太ぁ…」


ドーン!


アタシの声を遮るかのように、花火の音がした。


夜空に花咲く花火は、とてもキレイで、アタシは花火に夢中だった。


「よく見えるだろ?」

「うん!
涼太、ありがと~♪」


ドーン!

次々に夜空に花が咲いていく。




━━━その時だった。


アタシは誰かに抱かれた。


…涼太?


何してるの?



その時、涼太がアタシの耳元でささやいた。








「好きだ」












はい!?


今、なんて?


アタシに?



「俺、マジで凛のコト好きなんだ。
付き合ってほしいと思っている。
返事はいつでもいいから」

そう言って、涼太はどっか行った。



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