目隠しMyLovers♥~先輩とあたし~【完】
二カッとあざ笑うように片方の唇を引き上げた彼は
あきれ返った表情で私を見つめる。
「お前正気か?」
「はい?」
「あんなん見てよくもそんなこと言えるなぁ」
あんなんて…。
もしかして大雨のあの日のこと…?
「俺のどこがそんなに好きなわけ?」
「や、優しいとこです!!」
そしたら五十嵐先輩はまたさっきのようにあざける。
以前の笑顔とはまったく違うその表情に何だか違和感まで感じた。