目隠しMyLovers♥~先輩とあたし~【完】
「あ、あの…」

「おまえ…」

考えもしなかったそいつの登場に正直驚いた。

「お、おはようございます」
とオレに挨拶をするやつ。

昨日の本人だと思えなかった。

もしかしてこいつ、二重人格?

てか昨日あんな目に遭ってオレに挨拶できる?

「き、昨日はさ」

「昨日のことは大丈夫です!」

「は?!」

「大丈夫です!」

二重人格でもないのか?

昨日のことちゃんと見てたのか?

なのに大丈夫って…。

「き、今日の放課後」

「…」

「もしよかったらお、屋上に来てもらえませんか」

「……」

「話があるんです」

と一言を残してそいつはいきなり走り始め
すごいスピードで学校の中に入って行った。

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