[短編]平行線
その日1日私はボーっとしていた。
隆の彼女って…一体誰なんだろ…
「加奈ぁ。お願いがあるんだけどぉ。」
そう言って私に話しかけてきたのは、
未亜。未亜は合コンばっかしてる。
なんかやな予感…
「お願い?なに?」
「今日さぁー。××大学の人と
合コンするんだけどぉー。
人数たりなくてぇー。ごめんだけど、
加奈、来てくれない?加奈、彼氏
いないじゃん?」
やっぱり。合コン。
私は少し迷った。けど…合コンに
行けば…いい人が見つかれば…
隆のことを"兄"としてみれるんじゃないかって…
そう思って…返事をしてしまった。
「…まぁ。確かに彼氏いないしなぁ。
…いいよ!」
「マジでぇ?ありがとぉー。
今日の8時に△△にきてねぇ。」
未亜はそう言って走り去って行った。