[短編]平行線
私は光樹さんに話すことにした。
「私…隆のこと…3年前から…
好きなんです。確かに、今は兄妹
ですけど…3年前は…普通に学校の
先輩で、好きな人だったんですよ?
なのに…いきなり兄妹って言われても…
私はどうしたらいいんですか?
私…諦めようって思ってるんですよ?
けど…隆のこと見るたびに…」
私はそう言って、頭を抱え込んだ。
なんで…今日隆と会っちゃったんだろ…
会わなかったら…
決心が鈍ることもなかったのに。