[短編]平行線


美奈子は気づいていた。


私が無理やり諦めようとしてることに。


この3年間…私は何度も涙をのんだ。


隆の目に私が"女"として映ることは


なかった。


それが…兄妹じゃなかったときも…


私のことを"恋愛対象"として…


見てなかったことを表していた。


隆にとって加奈は"妹"でしかないのだ。


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