桃色ドクター
瀬名先生は、チョコレートパフェなんて注文して、また意外な一面を見せた。
「君が悩んでいると・・・・・・ だから、これ以上関わらないでほしいと泣かれた。そして、何かあれば連絡したいから携帯番号とメールアドレスを書いてくれと言われた」
恵理・・・・・・
そんなこと言ったんだ。
「俺は・・・・・・君との接点を失いたくなかったから、全て彼女に教えた。君が困った時、彼女は俺に連絡してくれるだろうと思った」
普段は嘘がヘタな恵理。
恵理の名演技・・・・・・
ちょっと見てみたかったな。
「俺が口説いたって?それを君は信じたのか?」
唇に生クリームをつけた瀬名先生が怒った表情を作る。
「信じたくなかった。だからずっと待ってた・・・・・・」
「何度か君のマンションの前からベランダを見た。男物の服や下着が干されているのを見て、落ち込んだ」
男性用のトランクスを干しているのは、1人暮らしの女の防衛術なのに・・・・・・
瀬名先生がだまされるなんて。