桃色ドクター




瀬名先生は、チョコレートパフェなんて注文して、また意外な一面を見せた。




「君が悩んでいると・・・・・・ だから、これ以上関わらないでほしいと泣かれた。そして、何かあれば連絡したいから携帯番号とメールアドレスを書いてくれと言われた」



恵理・・・・・・

そんなこと言ったんだ。



「俺は・・・・・・君との接点を失いたくなかったから、全て彼女に教えた。君が困った時、彼女は俺に連絡してくれるだろうと思った」




普段は嘘がヘタな恵理。



恵理の名演技・・・・・・

ちょっと見てみたかったな。





「俺が口説いたって?それを君は信じたのか?」





唇に生クリームをつけた瀬名先生が怒った表情を作る。





「信じたくなかった。だからずっと待ってた・・・・・・」





「何度か君のマンションの前からベランダを見た。男物の服や下着が干されているのを見て、落ち込んだ」





男性用のトランクスを干しているのは、1人暮らしの女の防衛術なのに・・・・・・


瀬名先生がだまされるなんて。




< 147 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop