桃色ドクター



瀬名先生は少し髪が伸びた。


サイドの髪を耳にかける仕草がセクシーだ。




私は改めて、瀬名仁ノ介が好きなんだと確信していた。



どんな困難が待ち受けていようとも、私はこの人と一緒になりたい。




「何か私にできることありますか?」



瀬名先生は、目を大きく見開いてから、う~ん・・・・・・と考え込んだ。




「時々・・・・・・会いに来てくれるかな。今はあまり君に会いに行くことができないから。腰痛の治療に来て」




私の腰は、完治していなかった。


重い荷物を持つと、まだ腰が痛む。





「瀬名先生の手を当ててもらえなかったから、腰がまた痛むんです」




「ごめん。腰は大事だから、ちゃんと治るまで私の治療を受けなさい」





この口調も好き。


全部好き。



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