桃色ドクター
「はい。会いたいから行きます」
「おりこうさん!!」
手を伸ばし、私の頭を撫でる。
温かい手。
口角を上げて、にっこり微笑む瀬名先生。
もう・・・・・・溶けちゃうよ、私。
車の中で、瀬名先生は真面目な話を始めた。
これから予想される私達の問題。
婚約者がもしも私の存在を知ってしまったらどうするか、
両親には早い段階で紹介したい・・・・・・など。
瀬名先生は頭が良い。
ちょっと抜けてるところもあるけど、大丈夫。
なんだか、この人に任せていれば何もかもうまくいくような気がしてくる。